進歩している医療

　10年一昔という言葉がある。その言葉を実感することが最近数多くある。
中でも医療の面で感じる。
先日、子どもの足の裏にできたイボの治療を受診して、序でに医師に私の顔にある粉瘤のことを相談した。

粉瘤というのは、皮膚が何らかの刺激で皮膚内に窪みを作り内部に体内からの分泌物が溜まったものという。この袋内でVirusや菌が繁殖すると赤く腫れ上がってくる。一般には根太とかデキモノとよんでいるもの。
この粉瘤、以前はメスで切開して袋ごと取り出していた。このため傷が大きく残ることが多かった。だから顔に出来た粉瘤の治療を躊躇っていた。今回の受診では器具を使って、粉瘤の内容物を搾り出しピンセットで粉瘤内の袋を引張だす。傷も小さなホクロぐらいしか残らない。
　他には、年齢を積み重ねてくると顔などに老化班というものがでる。これも以前は形成に受診しても切除していた。最近は、レーザー治療のある皮膚科では切除することなく治療できるようになっている。
　腰椎ヘルニアでは、内視鏡的にヘルニアを取り除くことも出来る。最近行われているのが、PELDやMEDという治療法。以前のように切り開いて治療すると15cm程の傷が残る。これらの方法を取ると６〜１６mm程度の傷口で治療成績も変わらないとの評価がある。
情報を調べ適切な治療を受けることが出来ると、現在は最小限の傷跡で治療できる環境がある。